1月特定行為

○褥瘡又は慢性創傷における血流のない壊死組織の除去

実施者数:3名

12月の症例報告者の継続看護報告

【症例報告】

特定行為看護師が関与したデブリードマン後の創部改善経過

― DESIGN-R評価による客観的評価 ―

本症例は、褥瘡に対し特定行為研修修了看護師が医師の指示のもとデブリードマンを実施し、その後の創傷管理を継続したケースである。
創部状態はDESIGN-Rを用いて定期的に評価し、経過を追跡した。

褥瘡発生日:11月初旬

仙骨部に褥瘡発生後、自宅で家族による褥瘡ケアを行っていたが拡大傾向のため、訪問看護介入開始となった。

対象:70歳代男性 下肢麻痺

12月17日:訪問看護介入開始

訪問看護介入 4回/週 

適宜デブリードマン実施

12/30 デブリードマン実施後

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1/3 評価

T:組織 創底、創縁に黒色壊死あり。仙骨上に0.3㎝×0.3㎝のDUと考えていたが下部より良性組織の盛り上がりあり、
表層のみ鋭匙にて除去。仙骨部、真皮形成を認めており、深達度Ⅲ以上の部位は縮小傾向。
実施予定。0時、4時方向にかけて良性肉芽盛り上がりあり、リモデリング期に移行され表皮の遊走を認める。
I:感染・炎症 創周囲に、腫脹・熱感・悪臭なし。ガーゼへの排膿は1/3程度、尾骨部に洗浄時のみ出血軽度認める。
M:湿潤 滲出液はガーゼ1枚分、オムツへは付着なし。
E:創縁 創縁は一部不整、6時から10時に黒色壊死あり、硬結している箇所もあり軟化後、除去予定。0時方向は上皮化により辺縁明瞭。

1/7 評価

創面感染に注意し、肉芽形成を促す必要あり。組織状態に合わせプロスタンディン軟膏、ワセリン、ゲーベンクリーム塗布しゲーベンクリーム部のみガーゼ保護継続。
創縁部に乾燥あり、1日1回追加でプロペト保護を妻へ依頼。

1/15 評価

1/26 評価 

殿裂部周囲に黄色壊死組織あり、デブリードマン実施し除去

その他、創縁不明瞭部は、創傷治癒の妨げとなるため鋭匙にて除去

除去、洗浄後

DESIGN-R評価

評価項目12/301/31
D:深さD4D3
E:滲出液e3e3
S:大きさs9S9
I:炎症・感染I0I0
G:肉芽G3G3
N:壊死組織N6N3
P:ポケットP0P0
合計点21点18点

評価

DESIGN-R合計点は減少しており、創部縮小傾向であり、創傷治癒過程としては良好である。
特定行為看護師が創部評価から処置後の創傷管理まで一貫して関与することで、早期に創底環境の改善が図られ、感染予防および治癒促進につながったと考える。

課題

外用剤が体動によるずれやおむつへの吸収があり、創部乾燥状態になっていることがある。 

外用剤の塗布量の周知、ウェット管理(ラップ療法、ドレッシング材など)の検討

特定行為看護師の役割

本症例では、

  • 医師の包括的指示のもとでのデブリードマン関与
  • 継続的な創部評価(DESIGN-R)
  • 被覆材・ケア方法の調整
    を特定行為看護師が担い、多職種連携の中で安全かつ計画的な創傷管理を実施した。

創傷管理は「処置」だけでなく、評価・予防・生活支援を含めた継続的な関与が重要です。
当ステーションでは、特定行為研修修了看護師が関与し、科学的根拠に基づいた創傷ケアを提供しています。