12月特定行為

○褥瘡又は慢性創傷における血流のない壊死組織の除去

実施者数:2名

1名の症例報告

【症例報告】

特定行為看護師が関与したデブリードマン後の創部改善経過

― DESIGN-R評価による客観的評価 ―

本症例は、褥瘡に対し特定行為研修修了看護師が医師の指示のもとデブリードマンを実施し、その後の創傷管理を継続したケースである。
創部状態はDESIGN-Rを用いて定期的に評価し、経過を追跡した。

褥瘡発生日:11月初旬

仙骨部に褥瘡発生後、自宅で家族による褥瘡ケアを行っていたが拡大傾向のため、訪問看護介入開始となった。

対象:70歳代男性 下肢麻痺

12月17日:訪問看護介入開始

臀部

D4(DTIあり)E6s9I3CG4N6P6 合計34点

仙骨から徐々に褥瘡拡大

誘因:

下肢麻痺、臀部から下肢にかけて感覚鈍麻あり

排便(スケール6)による便汚染、排泄物による皮膚刺激

除圧不足、体動時のズレ

外用剤、保護剤の適正使用不足

改善対策

4時間以内ごとの体位変換、除圧

エアマット導入

止瀉薬使用による排便コントール

黒色壊死部:ゲーベンクリーム+外科的デブリードマン

増殖期部:プロスタンディン軟膏

創縁周囲:プロペト

浸出液の量に応じてヨード系製剤も準備しておく

12/21 デブリードマン実施

12/24 デブリードマン実施

12/30 デブリードマン実施

DESIGN-R評価

評価項目初期評価12/30
D:深さD4D4
E:滲出液E6e3
S:大きさs9S9
I:炎症・感染I3CI0
G:肉芽G4G3
N:壊死組織N6N6
P:ポケットP6P0
合計点3421

評価

DESIGN-R合計点は減少しており、創部状態は客観的にも改善傾向を示している。
特定行為看護師が創部評価から処置後の創傷管理まで一貫して関与することで、早期に創底環境の改善が図られ、感染予防および治癒促進につながったと考える。

特定行為看護師の役割

本症例では、

  • 医師の包括的指示のもとでのデブリードマン関与
  • 継続的な創部評価(DESIGN-R)
  • 被覆材・ケア方法の調整
    を特定行為看護師が担い、多職種連携の中で安全かつ計画的な創傷管理を実施した。

創傷管理は「処置」だけでなく、評価・予防・生活支援を含めた継続的な関与が重要です。
当ステーションでは、特定行為研修修了看護師が関与し、科学的根拠に基づいた創傷ケアを提供しています。