4月の特定行為介入|在宅褥瘡管理 経過報告


特定行為看護師による在宅褥瘡管理


【症例報告】

特定行為看護師が関与した褥瘡管理の継続経過(2月27日介入開始〜継続中)


これまでの経過

時期DESIGN-R主な変化
2/27(介入時)16点広範囲壊死・多発性潰瘍、浸軟著明
3/286点壊死除去完了、肉芽形成・創縮小
4/30(今月)8点壊死消失、肉芽90%以上、リモデリング期へ

4/30 創部写真

Screenshot

4/30 TIME評価

T:Tissue(組織) 大半の創部はリモデリング期に移行。尾骨部方向に浸軟を伴う表皮欠損が一部残存するものの、壊死組織は認めず。プロスタンディン軟膏塗布+周囲プロペトにて皮膚保護を継続。

I:Infection / Inflammation(感染・炎症) 創周囲に発赤・腫脹・熱感・悪臭などの炎症所見は認めない。現時点で明らかな局所感染は否定的。

M:Moisture(湿潤) 外用薬+ラップ療法にて湿潤環境を維持。摩擦・ずれによる乾燥誘発を防ぎながら、適切なターンオーバーを阻害しない環境管理を継続。

E:Edge(創縁) 創面の過半はリモデリング期であり、摩擦、ずれを予防するために外用剤にて対応。


4/30 DESIGN-R評価

評価項目2/273/284/30
D:深さD3D3D2
E:滲出液e1e0e1
S:大きさs9s6s6
I:炎症・感染i0i0i0
G:肉芽形成g3g0g0
N:壊死組織N3n0n0
P:ポケットp0p0p0
合計16点6点6点

介入開始より、深さの改善(D3→D2)・壊死組織の消失・肉芽形成の進行を認めている。


褥瘡管理以外の包括的アプローチ

褥瘡局所ケアと並行して、以下を継続実施:

リハビリテーション(看護師主導) 立位・歩行訓練が可能となり、離床・筋力維持を図っている。自力での臀部挙上やベッド上寝返りが可能なまで筋力向上を図ることで、褥瘡部の血流阻害が防止できている。

栄養・排泄管理 栄養状態の改善、血糖管理を行うことで創傷治癒の促進、治癒遅延の予防を行った。


まとめ

介入時

4月30日

Screenshot

褥瘡部管理だけでなく、リハビリテーション・栄養状態管理・排泄管理を並行して行うことで、褥瘡の着実な改善が継続しています。

在宅医療において、特定行為看護師が医師・チームと連携しながら包括的に支援することで、患者様の在宅生活を安全に継続することができます。

引き続き経過を追い、ご報告してまいります。


4月 特定行為実施症例数報告

当ステーションにおける4月の特定行為実施症例数をご報告いたします。

■ 人工呼吸器関連
1件

■ 気管カニューレ交換
1件

■ 脱水に対する輸液による補正
5件

■ 褥瘡または慢性創傷における血流のない壊死組織の除去
4件

特定行為看護師が医師と連携しながら、在宅療養中の利用者様に対し、迅速かつ包括的な医療介入を実施しております。

今後も安全な在宅医療の継続に努めてまいります。